ライン

ヨコハマトリエンナーレ2014

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横浜美術館、新港ピアなどで、3年に1回、現代アートの展覧会が開催されています。

最近では各地で開催されるようになりましたが、横浜は2001年、2005年、2008年、2011年につづいて、5回目です。

作品の写真と紹介、感想を報告します。

2015年01月17日更新

ヨコハマトリエンナーレ2014



ヨコハマトリエンナーレ

華氏451の芸術

低床トレーラー

ヨコハマトリエンナーレ 華氏451の芸術 低床トレーラー
ヨコハマトリエンナーレ レイ・ブラッドベリ(のSF小説に由来) ヴィム・デルボア
ヨコハマトリエンナーレ2014。2001年にはじめてトリエンナーレを見たときは、こんな芸術もあるのかと感動しましたが、今ではすっかり定番の芸術祭です。横浜にはアートと現代が似合います。 この副題がポスターなどあちこちに飾られています。スタッフの方がこの「忘却」の字が大きく描かれたTシャツを着ていたりします。忘却があるから新しいものが生まれることもあり、忘却してはならないこともある。見ていくとタイトルの深さがわかります。 横浜美術館の前にはちいさな水場があって、子供たちがいつも遊んでいますが、その前に置かれているのがこのトレーラー。ゴシック時代にトレーラーがあって、王宮を出入りしていたけれど、市民革命でそれがなくなって、いつかこのように朽ちてしまったといったところでしょうか。

8つの息

クマのような構造物-629

アート・ビン

8つの息 クマのような構造物-629 アート・ビン
ギムホンソック ギムホンソック マイケル・ランディ
風船が不安定に接着されて、今にも破裂してしまいそうですが、ブロンズでつくられています。それでいて重厚感がなく、あくまで風船の佇まいです。現代アートでは、不安定や不自然がテーマになることが多いですが、これもそうかもしれません。 ヨコハマトリエンナーレのポスターになっているこの作品、みなとみらい駅出口、地下4階、柱の横にいます。スタッフの方にお尋ねして、居場所がわかりました。ゴミ袋のような造形ですがこれもブロンズです。地下鉄駅の足下にいて、ちょっと生意気なホームレスのクマという雰囲気です。 横浜美術館の中央ホールにある、芸術のためのゴミ箱です。芸術は作家が納得するかどうかが「作品」かどうかのすべてで、それまでの過程が視覚化されているともいえる作品です。きっとこのトリエンナーレ開催までには多数の「納得いかない」廃棄物が出たのでしょう。

言葉

世界受信機

釜ヶ崎芸術大学

言葉 世界受信機 釜ヶ崎芸術大学
木村 浩 イザ・ゲンツケン 釜ヶ崎芸術大学
このほか、「心の中でそっと舌を出した」という言葉も加えて、4枚の作品です。反論すれば角が立つ、従順であれば生返事と言われ、黙っていれば怒られる。問題があるが模範的な返事を示すことで、コミュニケーションの奥深さを際立たせています。 さまざまなものがアンテナになるという技術はありますが、アンテナが本物で、さまざまなものが本体になるという技術はありません。したがって、もちろんコンクリートの塊では放送は受信できませんが、逆に放送から世界がわかるかといえば疑問です。本質は、これとラジオ、あまり変わらないのかもしれません。 大阪釜ヶ崎、あいりん地区の活動としての芸術です。絵、書、工芸など多数ありますが、書の力強さは圧倒させられるものがあります。何を書くか、というテーマがひとりひとりに沸きあがっていて、その人なりの筆致で伝えられています。達観した「空虚」は逆に心の隙間を埋めてくれます。

Moe Nai Ko To Ba

華氏451度(1957年版)

どんな塵が立ち上がるだろう?

Moe Nai Ko To Ba 華氏451度(1957年版) どんな塵が立ち上がるだろう?
Moe Nai Ko To Ba ドラ・ガルシア マイケル・ラコウィッツ
今回のトリエンナーレのためだけにつくられた世界でたった一冊の本です。なかなかゆっくりとは見られませんが、忘れてはいけない歴史の証言が含まれた本です。しかし、会期終了後、廃棄されるそうです。人は忘却しないように文字に残す文化を発展させてきたのですが、あえて逆らって忘却させています。 手にとって自由に読むことができますが、鏡文字で書かれた「華氏451度」です。ダヴィンチのような、天才の肖像というより、暗号によるレジスタンスを想起させられます。自由にコミュニケーションがとれる文化は、実は貴重であるということを示しているようにも見えます。 1941年に英軍によって爆撃され、燃えてしまったドイツの蔵書を、タリバンが石仏を破壊したバーミヤンの石でつくった作品です。しかも彫刻のための道具は、旧ソ連の戦車からとった金属でつくられているそうです。戦争による文化の破壊と再構築、テーマは深い、深いです。

ビッグ・ダブル・クロス

飛ばねばよかった

ビッグ・ダブル・クロス 飛ばねばよかった 袋
エドワード&ナンシー・キーンホルツ 福岡 道雄 張 恩利
大きな砲弾が十字架で囲まれています。十字軍のような、宗教戦争のようでもあり、平和な場所がどこにもないことを示しているようにも見えます。ひょっとすると実際は宗教施設ではないのに、十字架で囲って敵を欺き、内部では武器をつくっている、そんな光景かもしれません。 バルーンと、それに困難な体勢でつかまっている人がいます。はじめてみると実はとんでもないことで、しかももうやめられない。そんなことは時々あります。この不自然な体勢の「人」が無事軟着陸してくれることを祈るばかりです。 現代アートには、忠実な写生は少ないです。それは現代アートではなく古典といった思い込みが、私達にあるのかもしれません。昔から静物画はありますが、普通は果物とかですよね。ここでは、現代アートらしく、この「袋」や、マットレスなど「絵にならない」ものが描かれています。

I/O-ある作曲家の部屋

ONONIMO

『鷹の井戸』の老人役

アイ・オー-ある作曲家の部屋 ONONIMO グレースケール/『鷹の井戸』の老人役
毛利 悠子 アリギエロ・ボエッティ サイモン・スターリング
ピタゴラ装置のようなからくりで、オルガンやドラム、ベルなどがひとりでに演奏しています。といっても名曲が演奏されているわけではなく、時々ランダムに音が鳴ります。といっても不協和音ではなく、それなりに溶け込んでいます。ずっと演奏会前の試しの状態です。 ジーンズの広告のようにきれいなデザインですが、これすべて青のボールペンで画面全体が塗り込められています。無意味といえば無意味ですが、だからこそ独特の質感があります。ドミノ倒しでいうと、黒一色の大画面のドミノの部分、といったところでしょうか。 『鷹の井戸』という劇作の衣裳が、すべて白黒で再現されています。特別な場合を除き、モノトーンは写真や映像の世界で、リアルな物体のきれいなモノトーンは、なかなか見られません。映像の世界と現実の世界が、不思議に行ったり来たりしているような、半現実がここにあります。

豚;pig'Lib;

法と星座

博物誌 / 鳥の写本

豚;pig'Lib 法と星座・Turn Coat / Turn Court 博物誌 / 鳥の写本
吉村 益信 Turn Coat / Turn Court 坂上チユキ
豚の剥製ですが、後ろの部分がハムになっています。もちろん、実際には全身を輪切りにしてハムにはなりませんが、日々私達は「命をいただいている」という意味が、具現化されています。とはいえ、美術館の内階段の目立つところに置かれると、グロテスクです。 多数の穴の開いた鏡によって仕切られた片側が法廷(コート)、そしてもう片側がテニスコートです。穴の開いた鏡はこちらと向こうの様子が同時に見えるので、頭の中で融合されていきます。もう一つ、鏡で中央を仕切られた監獄の作品もあり、三次元の世界を超越した気分に浸ることができます。 点描画で、かつ印象派のような色彩です。しかし、スーラのような大作ではなく、挿絵のような絵です。レストランなどに自然に飾ってあるといいですね。芸術的な絵はたくさんありますが、実際に欲しい絵というのは、このようなものかもしれません。

一枚さん

写真彫刻

光りの港

一枚さん 写真彫刻 光りの港
松井 智惠 アリーナ・シャポツニコフ 三島安住+三島りつ惠
横浜美術館の展示室ではなく通路に、このような絵がずらっと並べられています。毎日書きつづけ、SNSで公開されていた絵だそうです。確かに、こんな絵だったら、毎日チェックしたくなります。日記の横に、このような絵を保存しておいたら、その日の「気分」があとでわかるかもしれません。 ちょっと嫌悪感もある作品ですが、実は作家の方が食べたガムを集めてつくられているそうです。その発想と、ここまであつめた努力がすごいです。芸術は、非効率が許される世界というのが魅力です。しかし、禁煙キャンペーンのようにも見えますね。 横浜美術館のカフェに、ガラスを使って照明を華やかにするような作品が、多数飾られていました。シャンデリアのようなものではなくて、シンプルで気品あるデザインです。他と比べて、ヨコハマトリエンナーレは、心地よいものと、強烈なアピールのあるものが混沌と展示されているのが特徴のようです。

移動舞台車

ヒロシマ1945-1979/2005

我ら人民は

演劇公演「日輪の翼」のための移動舞台車 ヒロシマ1945-1979/2005 我ら人民は
やなぎみわ 土田ヒロミ ヤン・ヴォー
お祭りのカラオケイベントなどでよくある移動舞台車ですが、これは「デコトラ」のほうが近いといえます。しかし、アートの迫力はデコトラのレベルではありません。台湾からやってきたとのことですが、夜間のイベントで使われているところも見てみたかったです。 「原爆の子」に被爆体験記を寄せた子供たちの、その後のインタビューです。1975年と2005年に行われたインタビューのコメントと写真が並べられていますが、1975年も2005年の取材も、このように拒否されている方もいらっしゃいます。多くのインタビューに並んで、この静寂が心に残ります。 アメリカの自由の女神の原寸大の型をつくり、250のパーツをばらばらに見せる作品です。そのうちのひとつです。自由が儚いものなのか、自由とは結局張りぼてなのか、ベトナム人作家の主張を理解するのは難しいですが、複雑な観点を感じ取ることはできます。

憂き世

OFFERING

見かけとは違う

憂き世 OFFERING 見かけとは違う
葛西絵里香 笠原恵実子 イライアス・ハンセン
日常のなにげない写真を、微細な線まで忠実に再現できるように版木に彫り、その版木と摺った版画が多数展示されています。コンピュータによる写真の加工や、3Dプリンタの普及により、立体までもボタン一つで再現できる時代なので、このアナログは日常の贅沢が感じられます。 教会には通常、献金箱が置かれていますが、天使の絵だったり、様々なデザインのものがあります。この写真はほんの一部ですが、とにかく膨大な写真コレクションに圧倒されます。でもそれをずっと見ていると、世界が身近になります。同時に、賽銭箱とは目的が違うこともよくわかります。 色ガラス、吹きガラスなど、ガラス工芸は光の芸術です。題材は何であれ、目に留まります。しかし、ここに座ると感電しそうでもあり、過去や未来の世界に連れて行ってくれるような気もします。鉄腕アトムと博士の世界に似合いそうです。

網膜屋/記憶濾過小屋

Flutter,Flutter..Jasmine,Jasmine

鶏骨、豚骨、牛骨

網膜屋/記憶濾過小屋 Flutter, Flutter…Jasmine, Jasmine 鶏骨、豚骨、牛骨
大竹 伸朗 楊 福東 チェ・ソン
一見、デコトラ、アートトラックのようにも見えます。タイのトゥクトゥクのようにも見えますが、すべて、思い出の品を集めてつくられたトラック風の構造物です。捨てることも辛いし、再利用することも難しい、だからこそ価値があるということなのかもしれません。 ここから、「東アジアの夢」をテーマにしたBankARTの作品です。このあとの作品はタイトルは不明なので、解説文から抜き出しています。今だからこそ、東アジアです。これは映像作品。映画の長いラストシーンのようにも、ミュージカルの世界のようにも見えます。 近くのレストランから貰い受けた、鶏骨、豚骨、牛骨をモチーフにした作品です。博物学的資料でない骨を、こうやってよく見ることは、なかなかありません。私達の食生活が多様であることと、自然の恵みによって私達が生きていることがよくわかります。

取り壊されていく故郷の風景

地面に文字を描く女性

ホール映像インスタレーション

取り壊されていく故郷の風景 地面に文字を描く女性 ホールの映像インスタレーション
潘 逸舟 アンネッケ&スペンサー 髙橋 啓祐
1985年、中国に住んでいた小学校の頃は、普通に1分硬貨を使っていました。それが、現在はほぼ使われていません。その1分硬貨を並べて上海の消えゆく街並みを描いています。インフレにより、街も様変わり。外灘とは違う風景もまた、上海です。 地面に小さな謎の女性の黒影が動いており、一生懸命大きな文字を描いています。描いた端から一部消えていますが、時折ワープしながらあきらめずに描いています。中国の路上では、水をつけて地面に文字を描くパフォーマーがよくいますが、そんな感じです。 古代エジプトのヒエログリフが、壁と柱、360°全面に投影されていて、しかもそれがせわしなく動いています。際限ないこのような映像に一瞬くらっとしますが、勤勉とはこのようなことなのか、社会とは単調なものが集まって形成されるのか、哲学的な光景にも見えます。

扇風機が奏でる東アジアの風

民主主義の夢とイメージ

ロスオリンピックマスコット

扇風機が奏でる東アジアの風 民主主義の夢とイメージ ロスオリンピックマスコット
黒田 大祐 白井 美穂 山下 拓也
150台の扇風機が天井や壁などに、無造作に取り付けられています。こんな密集具合は、電器屋さんでも見たことがありません。暑い日だったのでさぞかし涼しいかと期待したら、風と風が打ち消しあって、そうでもありません。これがアジアの風、なんとなくわかる気がします。 ヒジャブと呼ばれるスカーフを身に着けた女性の絵が、いくつか壁に描かれています。そして中央にテレビがあって、そのテレビもヒジャブを身に着けているように見えます。明るいイメージで、これからの時代を象徴しているようにも見えます。アジアの多様化の一面でもあります。 展示会場の壁をくり抜いて、ペーパークラフトのような造形の、巨大なロサンゼルスオリンピックマスコット、イーグルサムがいます。ロスオリンピックは私にとっては生まれてはじめてテレビで見たオリンピック。イーグルサムも記憶にしっかり残っています。

日常/オフレコ

noridan

オイルプール

日常/オフレコ noridan オイルプール
青田 真也 noridan 原口 典之
白いピアノは時折見かけますが、白木のピアノははじめて見ました。既製品のピアノをヤスリで削り落としたものだそうです。大胆なリニューアルです。うまく音が出るのかは、演奏を聴いていないので何ともいえません。しかし、音が変化しても、心に残る音色かもしれません。 網膜屋…と同じ、廃材でつくったクルマのような楽器です。公道走行は無理でも、多分、乗って移動もできるはずです。自動演奏もされていて、自然に体が動くようなリズミカルな曲が、ずっと流れていました。なんでも知恵を使って利用する、そのエネルギーがアジアのひとつの魅力かもしれません。 越後妻有の大地の芸術祭でも確かあった、墨汁のプールです。飛び込むとたぶんえらいことになります。漆黒の映り込みがパネルとは違い、半端ないです。このためにはある程度の深さが必要で、使用した墨汁は相当量と思われます。「無」という主張は感じられず、単純に「黒」がいいです。

「かたちの発語展」から

「かたちの発語展」から

煉瓦キッチン

「かたちの発語展」から 「かたちの発語展」から 煉瓦キッチン
田中 信太郎/岡崎 乾二郎 中原 浩大 みかんぐみ
造形デザインの作品です。不安定なように見えて、微妙な安定感というか、収まりのよさがあります。手前が田中さん、奥が岡崎さんの作品です。田中信太郎さんは、越後妻有の大地の芸術祭では有名な「赤とんぼ」の作品を制作させた方です。ここでもミニチュアがありました。 同じく造形デザインの作品ですが、こちらは、心理テストのような図形です。これがどのように見えるかによって、あなたの心の内側がわかるといった感じです。私にはちょっと孤独を感じるような造形に見えました。つながりを想像する力が足りないのかもしれません。 リノベーションで8年間使いつづけている煉瓦キッチンです。当日はカレーが提供されており、その横の海の見える屋外カウンター席で、いただくことができます。横浜港の大型客船が見えて、それでいて全然着飾っていないこの雰囲気は、長く愛される風景となりそうです。

ラジカル性を帯びた作品群

国境の家

台湾中国、韓国北朝鮮

ラジカル性を帯びた作品群 国境の家 台湾中国、韓国北朝鮮
中谷 ミチコ (夫学柱再現設計) 柳 幸典
やっぱり造形デザインの作品に見えます。よくわからない現代美術といえば、一般にこのようなイメージかもしれませんが、近づくと寄り添っている動物に見え、遠く離れると大鷲のようにも見えます。北斎漫画などにもよくあります。そう考えると葛飾北斎はあの時代にすごいですね。 江戸時代の朝鮮通信使において、釜山の居留地には、屋根が韓国式、平面が日本式の倭館があったそうで、その骨組みを再現しています。鎖国の時代も含め、現代にもつながる貴重な外交ルートを再現するプロジェクトも行われています。通信使は対馬釜山ルートですが、2011年から航路も復活しています。 国旗に色づけられた砂の中に蟻が入っていて、国旗の間のチューブを通して行き来できるような装置が展示されています。ユーモアと社会性を帯びた作品が多いアーティストとのことですが、「シュリ」のように自由に行き来できることというのは、東アジアのひとつのテーマかもしれません。

「国境の花」

「政治家の家」

トリエンナーレ水

「国境の花」 「政治家の家」 トリエンナーレ水
金沢 寿美 開発 好明 (ヨコハマトリエンナーレ)
北朝鮮の近くの韓国ペンニョン島で行われた薔薇の花のプロジェクトの記録として、バラとともに写真などが飾られています。洗濯物や生け垣など、何気ない風景に重なるようにして、バラが満ち溢れています。お花を見れば、笑顔になります。笑顔が、対岸まで届くように。 福島原発20kmの境界地点につくられた、仮設住宅風の「政治家の家」の写真を展示しています。政治家に体験してほしいということなのでしょう。開発好明さんはユーモアのある作品が多いですが、これはかなり風刺です。東アジアの風は、さまざまな境界がテーマになっています。 普通の水かもしれませんが、トリエンナーレオリジナルグッズとして、ミネラルウォーターが販売されていました。会場間を徒歩で移動する場合には、水分補給は重要です。この水を飲んでも、忘却の海に溺れることはありません。しかし、3年後の次回までにはかなり忘却していると思います。


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