ライン

風景印_動物編

ライン



風景印にはさまざまなものが描かれています。

ここでは、動物の描かれた風景印をご紹介します。

風景印_動物編



いぬ

犬が描かれている風景印は非常に多くあります。動物として、まず思い浮かべるのは犬ということなのでしょう。

渋谷郵便局と渋谷神南郵便局の風景印には、忠犬ハチ公の像が描かれています。渋谷郵便局の風景印は戦前のものも忠犬ハチ公が描かれていて、まさに待ちつづける忠犬にふさわしくずっと渋谷に居つづけてくれています。東京においても、もっとも変化しつづけた街、渋谷の風景印がほとんど変化していないのは、渋谷にとってハチ公の存在がとてつもなく大きいということかもしれません。

駒ヶ根郵便局の風景印には、民話の犬が登場しています。駒ヶ根民話によると、化け物とたたかった早太郎という犬がおり、霊犬とされているそうです。

普通の犬も描かれています。長野県の川上郵便局と秋山郵便局の風景印には川上犬が描かれています。350頭程度しかいない稀少な犬で、一部は長野県の天然記念物に指定されています。

渋谷 渋谷
渋谷 渋谷
渋谷神南 駒ヶ根
渋谷神南 駒ヶ根
川上 秋山
川上 秋山
ねこ

犬と並んで、猫も風景印として描かれています。

世田谷郵便局と豪徳寺駅前郵便局の風景印には、招き猫が描かれています。豪徳寺は、招き猫発祥の地とも云われています。(ただし、別の説もあります。)また、豪徳寺の招き猫は小判を持っていないのが特徴です。風景印の招き猫も「福」とだけ描かれています。

長野県小川村の霊験山法蔵寺は猫寺として有名です。猫が着たという袈裟も残されています。北小川郵便局の風景印には、袈裟を着た猫が描かれています。

「101ぴきのねこ」で有名な作家、馬場のぼるさんは、青森県三戸町出身です。三戸郵便局の風景印には、その猫が描かれています。

世田谷 豪徳寺駅前
世田谷 豪徳寺駅前
北小川 三戸
北小川 三戸
うま

馬もさまざまな風景印に描かれています。

小伝馬町郵便局の風景印には、町名の由来でもある「伝馬」が描かれています。江戸時代、馬の乗継による人や物資の移動システムが整ったことは、現代の郵便システムにもつながっているとも云えます。

狭山北入曽郵便局の風景印には、馬に乗って狩をする源頼朝が描かれています。「吾妻鏡」によると、この付近(入間野)で追鳥狩を行ったとされています。

乗馬が描かれている風景印は多くあります。世田谷用賀郵便局の風景印は馬事公苑として、乗馬の馬が、目黒鷹番郵便局の風景印には碑文谷公園のポニーが描かれています。小淵沢郵便局の風景印にも乗馬が描かれています。

競走馬が描かれている風景印もあります。武蔵府中郵便局や府中八幡宿郵便局の風景印には、東京競馬場(府中)の競走馬が描かれています。

塩尻中町郵便局の風景印にも競走馬が描かれていますが、これは高ボッチ高原で開催される草競馬の馬です。農耕馬やポニーなども参加するお祭りです。8月第一土曜に開催されます。

普通の馬も描かれています。長野県の開田高原は木曽馬のふるさととして知られています。末川郵便局の風景印にはその木曽馬が描かれています。乗馬もできるようですが、日本在来種の馬の保護という意味が強いです。

海ノ口郵便局の風景印にも馬が描かれています。この付近では、明治時代、軍馬の生産が盛んだったようです。現在は観光で乗馬もできます。

千葉県の富里郵便局の風景印にも放牧の馬が描かれています。かつてこの付近には宮内庁の下総御料牧場もありました。

旦開(あさげ)郵便局の風景印にも馬が描かれているように見えますが、これは作り物の馬です。無形文化財、新野の雪まつりでは、競馬(きょうまん)という、作り物の馬を手綱さばきで本物のように見せかけ、拝殿の屋根に矢を放つ神事があります。国文学者、折口信夫はこのお祭りに惚れたと云われています。南信には、このような特色ある神事が多くあります。

小伝馬町 狭山北入曽
小伝馬町 狭山北入曽
世田谷用賀 目黒鷹番
世田谷用賀 目黒鷹番
小淵沢 武蔵府中
小淵沢 武蔵府中
府中八幡宿 塩尻中町
府中八幡宿 塩尻中町
末川 海ノ口
末川 海ノ口
富里 旦開
富里 旦開
うし

馬とともに、家畜の代表である牛も風景印に描かれています。

闘牛が盛んな地方では、闘牛の牛が描かれています。新潟県(旧)山古志村の竹沢郵便局と種苧原(たねすはら)郵便局の風景印には、ともに闘牛が描かれています。宇和島郵便局の風景印にも闘牛の牛が描かれています。

普通の牛も描かれています。山梨県の清里郵便局と大泉郵便局の風景印には、放牧の牛が描かれています。

竹沢 種苧原
竹沢 種苧原
宇和島 清里
宇和島 清里
大泉
大泉
きつね

きつねが描かれている風景印もあります。稲荷神社のきつねとして、風景印に描かれているものが多くあります。

東松山箭弓(やきゅう)郵便局は、箭弓稲荷神社のきつねが描かれています。芸事の神様ですが、ぼたんも有名です。

東松山箭弓
東松山箭弓
たぬき

きつねとたぬきは、日本の昔話に多く登場します。たぬきが描かれている風景印はそれらによるものがあります。

館林郵便局の風景印には「分福茶釜」のたぬきが描かれています。たぬきの背には茶釜がのせられています。館林には「分福茶釜」のモデルとなった茂林寺があります。

木更津郵便局の風景印にもたぬきが描かれていますが、これは「證誠寺の狸ばやし」のモデルとなった證誠寺が木更津にあるためのようです。

館林 木更津
館林 木更津
しか

奈良といえば、春日公園の鹿が有名です。奈良市内多くの郵便局の風景印で鹿が描かれています。

奈良高畑郵便局の風景印は、鹿に喝を入れているようなデザインになっていますが、「喝を入れている」のは、新薬師寺十二神将のひとつ、伐折羅(バサラ)大将です。500円切手にもなっています。興福寺の阿修羅像は、男装の女性のようなイメージでしたが、こちらは圧倒的な迫力です。でもなぜか怖さはあまりありません。これが仏像の力なのでしょう。新薬師寺で見ることができます。

神奈川県の七沢郵便局の風景印にも鹿が描かれています。この鹿は、野生の鹿のようです。風景印のデザインも、「かわいさ」より「りりしさ」が強調されています。

静岡県の中川根郵便局と徳山郵便局の風景印には、本物の鹿ではなく、鹿の仮装が描かれています。無形文化財の「徳山の盆踊り」では鹿頭を冠って踊る「鹿ん舞」があります。

奈良中央 奈良小川町
奈良中央 奈良小川町
奈良県庁内 奈良高畑
奈良県庁内 奈良高畑
七沢 中川根
七沢 中川根
徳山
徳山
いのししとさる

動物園の人気者が風景印に描かれているものは多くあります。

福知山市動物園の名コンビ(コンビは解消しましたが)「うり坊とみわ」は、ついに福知山猪崎郵便局の風景印になりました。しばらくは、風景印の中で記憶に残りそうです。

福知山猪崎
福知山猪崎
ぞう

石像ですが、象も描かれていました。

戦前の南京野戦局の風景印には、明孝陵(明の太祖・朱元璋のお墓)の象の石像が描かれています。

野戦局の風景印は数が少ないので、なかなか手に入れることができません。私が持っている野戦局の風景印はこの1枚だけです。

南京野戦局
南京野戦局
パンダ

パンダも当然、風景印に描かれています。

上野郵便局の風景印のデザインは、当然パンダが描かれています。上野郵便局が下谷郵便局という名称だったころから、パンダは描かれています。

上野動物園の前には、パンダ模様の郵便ポストが設置されています。このポストに投函すると、上野郵便局の風景印が押されて届きます。

上野 下谷
上野 下谷
コアラ

パンダとともに、コアラも動物園の人気者です。

日野郵便局と日野高幡台郵便局の風景印には、多摩動物公園のコアラが描かれています。

コアラは、上野動物園にはいません。

日野 日野高幡台
日野 日野高幡
ウォンバット

何と、ウォンバットも風景印に描かれています。

大阪府池田市の五月山動物園は、ウォンバットが人気者です。池田郵便局の風景印には、そのウォンバットが描かれています。

池田
池田
くじら

くじらが描かれている風景印もあります。日本人は古来よりくじらとともに生きてきました。

太地郵便局の風景印にはくじらと太地町立くじらの博物館が描かれています。

昭島駅前郵便局の風景印にもくじらが描かれています。これは「アキシマクジラ」というくじらの化石が発見されたことによるもので、昭島市にはくじらのモニュメントなどがあります。

太地 昭島駅前
太地 昭島駅前
いるか

くじらに次いで、いるかが描かれている風景印もあります。いるかは水族館の人気者としての役割もあります。

品川南大井郵便局の風景印には品川水族館のいるかが描かれています。

品川南大井
品川南大井
かめ

亀が描かれている風景印もあります。

文京千駄木三郵便局の風景印には、須藤公園と亀が描かれています。須藤公園にはかなりたくさんの大きな亀が生息しています。

文京千駄木三
文京千駄木三
かえる

かえるが描かれている風景印もあります。

足立北郵便局の風景印は、小林一茶が足立区の炎天寺で詠んだとされる有名な俳句、「やせ蛙 負けるな一茶 是にあり」とともに相撲をする蛙が描かれています。炎天寺にはこの句碑と、相撲をする蛙の像があります。

足立北
足立北
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