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さいはて

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日本は思いのほか広く、さまざまな最涯があります。

それだけで感慨に耽ることができる、最涯看板の写真を紹介します。

2024年01月20日更新

さいはて



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三県境_瀞峡

2023年5月1日。熊野川の上流である北山川の景勝地、瀞峡にある、奈良県・和歌山・三重県の三県境です。和歌山県北山村と熊野川町の一部が飛び地になっており、和歌山県の他の市町村と離れているため、奈良県・和歌山・三重県の三県境は5箇所もあります。その中で遊歩道などもある、最もポピュラーな三県境がこの瀞峡の三県境です。

大きな川を挟んでいるので、2017年7月23日に訪れた埼玉県・群馬県・栃木県の3県境のように跨ぐことはできませんが、大きく蛇行している川が合流する場所なので、どの方向を見ても川と渓谷を見ることができます。瀞峡にはウォータージェット船や筏下りなどもあるので、次回はゆっくり楽しみたいと思います。

三県境_瀞峡

本土最南端_佐多岬

2022年11月23日。日本の主要四島の「本土」最南端、鹿児島県佐多岬です。前々日まで屋久島におり、「本土」最南端の意味は薄れてしまいましたが、やはりここまで来ると植生も異なっており、南国感はあります。

26年ぶりの佐多岬、看板も洗練されていました。そして、26年前はフィルムカメラでの写真、今はスマホの写真という意味でも進化しています。もうひとつ、看板(マウスオーバーでの写真)にある「霧島錦江湾国立公園」は、26年前は「霧島屋久国立公園」でしたが、2012年に「屋久島国立公園」が分離されました。こちらも変化しています。

本土最南端_佐多岬

北緯31度線_佐多岬付近

2022年11月23日。日本の主要四島の「本土」を通っている最も南の緯度、北緯31度線です。日本は沖ノ鳥島の北緯20度付近から、択捉島の北緯45度付近まで細長く離島がつながっていますが、運転してここまで来ると、やはりさいはてに到着した実感があります。

マウスオーバーで1996年3月28日の写真になります。26年ぶりの佐多岬、さいはて看板も洗練されてきたことがわかります。佐多町も根占町と合併し、南大隅町になっています。途中の道もずいぶんよくなり、レンタカーで快適に走行できるようになっています。二輪車の方もたくさん訪れています。

北緯31度線_佐多岬付近

日本で海岸線から一番遠い地点_佐久市臼田

2022年11月3日。ここからはどちらに向かっても、直線距離で114.8km行かないと海岸線にたどりつけない、日本で海岸線から一番遠い地点です。日本は海洋国なので、内陸といっても100kmちょっとで海に出てしまいます。1996年にはじめて計算されたということは、大して意味はないのでしょうが、こちらも「日本のへそ」を名乗っています。

登山道レベルの道で倒木をよけながら1時間程度歩いてたどり着きます。熊よけのために叩く一斗缶が縛りつけられていたり、日本のへその中では、さいはて感の強いところです。しかし、途中で1人しか出会わず、弱い光の中のとてもきれいな紅葉を独り占めできました。

日本で海岸線から一番遠い地点_佐久市臼田

標高2716mバス停_乗鞍岳

2022年10月2日。標高2716mという名前の、乗鞍山頂(畳平)と並んで日本最高所のバス停です。マイカー規制があるため、ここへはバスでしか到達できません。冬季閉鎖なので5月~10月(松本方面は7月~)です。ここまでバスで行けるので、乗鞍岳は、日本で最も手軽に登山できる標高3000m峰です。

本来、10月の標高3000mなので、防寒着必須のはずですが、暑いぐらいの天気でたくさんの方がハイキング装備で登山していました。このレベルだと下山や天候急変などの心配がほとんどないのでお気楽です。2001年、2008年に次ぐ3回目です。2001年はマイカー規制がなかったので車で登りました。

標高2716mバス停_乗鞍岳

JR鉄道最高地点_野辺山高原

2022年7月2日。標高1375m、JR小海線、野辺山駅と清里駅の間にあるJR鉄道最高地点です。中国には5000mを超える地点もありますが、日本は島国で高地が少ないためこのレベルです。なぜJRがつくかというと、鉄道にはトロリーバスも含まれるため、鉄道最高地点は、立山黒部貫光トロリーバスの室堂駅(2450m)です。ローブウェイ(軌道)も含めると中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅(2612m)です。

マウスオーバーで、小海線の観光列車「HIGH RAIL 1375」が1375m地点を通過する写真になります。待っていたわけではなく、偶然です。写真を構えている人が2人ぐらいいたので、何か来るかもと思っていたら3分後ぐらいに来ました。

JR鉄道最高地点_野辺山高原

JR鉄道最高駅_野辺山駅

2022年7月2日。標高1345.67m、JR鉄道最高駅です。看板は「国鉄」最高地点のままです。鉄道最高地点は駅と駅の間にあるので、最高駅の標高はそれより少し低くなっています。リゾート地のはずですが、看板と鉄道グッズを少し売っている店があるぐらいで、路線バスの発着もほとんどなく、車がないと観光は難しいです。

しかし、酷暑のときにはここまで来ると涼しく快適で、避暑に適しているのは言うまでもありません。連日の熱帯夜で寝不足だったので、ここで窓を開けて車の中で仮眠してから帰宅しました。

JR鉄道最高駅_野辺山駅

平面直角座標系第Ⅷ系原点_南牧村

2022年7月2日。長野県南牧村にある「平面直角座標系第Ⅷ系原点」(日本のおへそ)です。通常耳慣れない根拠について、ざっくり言うと、(1)地球は丸いので日本の位置、方向、距離、面積などを測量する際、ゆがみを少なくするため、日本を19の地域に分けて座標の基準を定めている。(2)このうち、8番目の座標の中心がここ南牧村にある。(3)19の地域の分割マップを見たところ、8番目のあたりがちょうど真ん中ではないか、(4)よって「日本のおへそ」とする。ということです。(3)の根拠がちょっと怪しくて、岐阜県にある第Ⅶ系でも言えるような気がします。

野辺山駅の方に尋ねると、まあ何でもないんですけど(がっかりしないでください)、ということでしたが、このような地点が国道沿いの公園にあるというのは、なかなか奇跡です。

平面直角座標系第Ⅷ系原点_南牧村

日本初の修学旅行到達の地_銚子

2022年1月9日。明治19年、東京師範学校の生徒による11日間の遠足が、日本初の修学旅行であり、その到達地が銚子であったそうです。徒歩と船での行程なので、東京から銚子ですが、欧州の修学旅行か、それ以上の日程がかかっています。

解説には、「海浜に出て、ドレッグ・トロールの使用法、海藻乾燥法の実習をした」と書かれています。現在は、文化、社会、国際交流など学ぶことが多いですが、メディアの発達していない時代は、海での生活は見てみないとなかなか想像つかないものだったのでしょう。しかし、非日常から学ぶことは過去も現在も未来も、少なくないと思われます。

日本初の修学旅行到達の地_銚子

太平洋岸自転車道起点_銚子駅

2022年1月9日。チーバくんがヘルメットをかぶって、颯爽と自転車に乗っています。太平洋岸自転車道は、銚子駅から、和歌山市の加太港まで1,400kmの自転車道です。途中、伊勢湾フェリーの航路もありますが、全線走破は、相当の気力と体力が必要と思われます。

銚子は、東京からもそう遠くなく、美味しい魚貝を食べに行くところですが、自転車で1,400km走ってきた人にとっては、まさにさいはてと思われます。

太平洋岸自転車道起点_銚子駅

日本のへそ_渋川市

2021年4月18日。「さいはて」ではなく中心ですが、群馬県渋川市には「日本のへそ」と呼ばれる地点があります。日本の主要四島で最北端の北海道宗谷岬と、最南端の鹿児島県佐多岬を円で結んだ中心に渋川市が位置しているとのことですが、これは2点間を結ぶ円なので一つには定まりません。また、直線で結んだ中心は日本海にあり、それでもありません。

坂上田村麻呂が蝦夷遠征の際、へそに似た大きな石を見つけ、これを臍(ほぞ)石と定めたということで、その石も祀られていますが、伝説の域は出ません。しかし、渋川市では、この臍石を大切にし、へそに絵を描いて踊る、「渋川へそ祭り」などが行われています。

日本の真ん中を宣言している自治体はたくさんありますが、ほどよく街中なのと、根拠のはっきりしない、ふわっとした感じなのが逆にさいはて感があります。

日本のへそ_渋川市

日本最寒の地_朱鞠内湖

2020年9月7日。日本で一番低い気温は、1978年に幌加内町母子里(もしり)で記録された-41.2℃です。1902年に旭川市で記録された-41℃を更新したそうです。母子里は朱鞠内湖の北側にある集落なので、朱鞠内湖にこの碑が立っています。

温暖化の影響により、日本で一番高い気温に近い記録は、最近よく耳にしますが、低いほうはめったにありません。幌加内そばが有名ですが、人口密度が福島県檜枝岐村、奈良県上北山村に次いで低く、車で走ってもなかなか集落や人に出会えません。

道北の猿払村などでも感じましたが、夏でも冬を想像してなんとも言えない寒さのようなものがあります。ただし、森は豊かなので、大切にしていく必要があります。

日本最寒の地_朱鞠内湖

直線道路日本一_国道12号線

2020年9月5日。日本一の直線道路は、予想通り北海道で、国道12号線の美唄市から滝川市までの区間、29.2kmです。その中間地点である、道の駅ハウスヤルビ奈井江前に、この看板はあります。

この距離になると、「見渡す限り」の次元をはるかに超えているので、10kmか30kmかの違いはあまりわかりません。しかし、建設当時から遮る山川もなくまっすぐに造られたことがわかります。直線であったとしても渋滞がなかったとしても北海道は広いので、旭川まではまだまだ遠いなというのが実感でした。

レンタカーがスバルのレヴォーグだったので、最新の機能がついており、直線でもカーブでもレーンを逸脱すると警告音で知らせてくれました。

直線道路日本一_国道12号線

佐久市最高地点_蓼科山登山道

2020年8月2日。日本百名山の蓼科山は、初心者でも登りやすい山ですが、標高差の少ない大河原峠から将軍平(蓼科山頂ヒュッテ)に向かう途中の前掛山付近に、この看板はあります。標高2,380mからさらに高い地点を目指すので感動はありませんが、目印にはなって便利です。

将軍平から山頂までは急坂です。コロナ太りで、なかなか体が動きませんでしたが、よい運動になりました。山頂は見渡す限り岩だらけの景色で、天気が悪いときはこの世とは思えない雰囲気だそうですが、今回はよく晴れていました。岩で滑らせてケガをしないように慎重に歩いて、山頂の神社にお参りして下山です。

大河原峠のカフェで食べたカレーは、山を登った満足感もあって、なかなか美味しかったです。

佐久市最高地点_蓼科山登山道

日本最東端の駅_東根室

2019年9月27日。日本最東端の駅は、根室駅ではなく、その一つ手前の東根室駅です。周辺は団地なので、地元の方の利用は若干あるのかもしれませんが、花咲線の本数を考えると、多くの人は車で移動となります。

今回は列車は来ず、他の人も来ず、静かなままの最東端でした。最南端、最西端、最北端の駅には売店があり、到達証明書の発行などを行っていますが、ここには何もありません。ただ碑があるのみです。ただし、実際に花咲線に乗ると、この駅で少し長く停車し、下車しなくてもこの碑の前で記念写真を撮る時間があるそうです。

東根室の次の駅は、花咲駅でしたが、乗降客が極端に少ないので廃止され、看板のとおり、西和田駅に書き換わっています。過疎であることは間違いありません。

日本最東端の駅_東根室

北海道最南端の駅_木古内駅

2019年5月2日。最も北の北海道にある最も南の駅なので、全国的には普通ですが、北海道新幹線と道南いさりび鉄道の木古内駅が、北海道最南端の駅です。松前線が廃止される前は、松前駅が最南端の町の駅でした。その後、江差線や、津軽海峡線知内駅の廃止などがつづき、現在は木古内駅が最南端となっています。

北海道新幹線の開業により、周囲は賑わっていました。駅前ロータリーの向かいに、道の駅「みそぎの郷きこない」があるので、食事やお土産などには不自由しません。しかし、北海道は広いので、ここからバスで松前までは1時間30分以上かかります。松前城の桜はとてもきれいでしたが、バスがなんとも長いです。

北海道新幹線の新函館北斗駅は、函館市街から離れているので、ここから函館へは、道南いさりび鉄道というローカル鉄道でのんびり行くのもおすすめです。途中の渡島当別で下車して、トラピスト修道院に行ったのですが、駅からはひたすら直線の道を30分ぐらい歩きます。これも北海道らしさを堪能できます。寒いけど食べたトラピスト修道院のソフトクリームは、今までで一番と云っていいほど美味しかったです。

北海道最南端の駅_木古内駅

埼玉県名発祥の地_行田

2018年8月12日。行田市大字埼玉が、埼玉県のルーツと呼ばれており、発祥の地の碑もあります。浦和市、大宮市、与野市が合併する際、「さいたま市」と平仮名になったのも、発祥の地への配慮があったのかもしれません。

行田市には、前玉(さきたま)神社があり、前玉彦命、前玉比売命の二柱の神様がお祀りされていますが、このあたりが埼玉の由来とされています。さいはてとは真逆ですが、歴史的に果てまで辿り着いたところという意味で掲載しています。

現在の行田市は、「のぼうの城」の忍城、「陸王」の足袋など話題に事欠きません。古代蓮タワーから見る田んぼアートも毎年楽しみです。

埼玉県名発祥の地_行田

種子島最北端_喜志鹿崎灯台

2018年4月9日。種子島の最北端、喜志鹿崎は南西諸島の最北端でもあります。本土最南端、佐多岬は有名ですが、そちらを逆の視点から覗いた格好になるとも云えます。

種子島は横浜市とほぼ同じ面積の、大きな島です。しかも、沖縄や奄美、屋久島と違い森林が少なく、ほとんどが利用できる土地なので、離島らしからぬ広さを感じます。

種子島宇宙センターからは70km近く離れていますが、道路はよく整備されています。米も収穫でき、鉄砲、インギー鶏、宇宙センターと常に新しいものに興味を持ち続けた種子島は、新海誠監督「秒速5センチメートル」の舞台でもあります。

種子島最北端_喜志鹿崎灯台

JR日本最南端の駅_西大山駅

2018年4月7日。日本最南端の駅は、沖縄モノレールの赤嶺駅ですが、二本の鉄レールの上を走る列車の駅としては、今でも西大山駅が日本最南端です。貨物の場合は、屋久島に安房森林軌道という鉄道があります。

最南端の駅は、開聞岳が眺められる風光明媚な駅です。向かいに売店があり、到達証明書なども発行していますが、安納芋の焼き芋がとても美味しかったです。珍しい黄色の丸ポストもあります。菜の花の咲く南国です。

指宿枕崎線もこの区間はめったに列車は来ませんが、安納芋を堪能していたら偶然列車がやってきました。あわててホームに上がり、片手で焼き芋を持ちながら撮った写真がこれです。開聞岳と列車がきれいに写りました。写真が撮られる昼間にやってくる列車は1日5往復、運がとてもよいです。

JR日本最南端の駅_西大山駅

日本最南端の道の駅_いとまん

2017年10月28日。鉄道の駅だけでなく、道の駅にも最南端はあります。宮古・八重山諸島には今のところ道の駅はないので、「いとまん」が最南端の道の駅です。最北端は稚内駅のすぐそばにある道の駅「わっかない」です。

この日は台風が沖縄本島を通過した日で、島内全路線バス、観光地のほか、道の駅も休業していました。これは朝の段階で、まだ風がちょっと強い程度だったのでのどかに看板を撮影しています。このあとひめゆりの塔では無事献花もできましたが、昼過ぎには本土にはないレベルの風となり、イオンモール沖縄ライカムに避難し、夕方名護のホテルに辿り着きました。

沖縄は台風の準備がよくできているので、大きな被害もなく、次の日は美ら海水族館、今帰仁城などを普通に観光できたのはさすがです。さいはて感はなく、他の道の駅とほとんど変わりません。

日本最南端の道の駅_いとまん

日本最高所駅_千畳敷

2017年9月3日。日本最高所にある駅は、小海線の野辺山駅ですが、これは二本の鉄レールの上を走る列車の駅としての話です。ロープウェイも法規上は鉄道なので、野辺山の2倍近い標高にある、中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅が、日本最高所の駅となります。

このロープウェイがあるおかげで、千畳敷カールから木曽駒ヶ岳へは、初心者でも登山できます。避暑にもなるところですが、この日は温度計のとおり、標高2600mなのに、午前8:30で16℃ありました。このあとぐんぐん気温が上がり、暑い登山でした。

天気のよい9月は絶好の登山日和でした。しかし、たくさんの登山・観光客が訪れる場所なので、下りのロープウェイは整理券が配られ、2時間待ちでした。さいはて感はゼロです。

日本最高所駅_千畳敷

3県境_埼玉県・群馬県・栃木県

2017年7月23日。道の駅「きたかわべ」から田んぼの畦道を歩いていくと、埼玉・群馬・栃木の3県境に辿り着きます。道の駅にも案内が出ており、迷わず行くことができます。

日本地図を見ると、40ヶ所以上も3県境がありますが、大抵は山の稜線上だったり、登山道とも縁のない森林の中だったりするので、普通の格好で歩いて行ける3県境はとても珍しいです。看板にもそのことが書かれています。

このあたりは渡良瀬遊水地もあり、農地が広がっています。埼玉・群馬・栃木とも、同じような畦道があり、同じようにコメを育てていて、同じような成育状況です。平和な雰囲気が伝わってきます。綱引きをして、県境が変わるようなことはなさそうです。

3県境_埼玉県・群馬県・栃木県

四国最北端_竹居観音岬

2016年10月30日。高松から少し東、庵治町の竹居観音岬に、四国最北端の碑があります。南にある四国の最北端なので、日本地図で云うと真ん中に近いところにあります。

四国は北、東、西を制覇したので、あとは南だけです。時計は現在時刻を指していません。携帯の時刻は17:58でした。陽が暮れる前に到着する予定でしたが、10月末なので、完全に夜になってしまいました。到着に時間がかかるから「さいはて」なのであって、時々このように計画どおりにいかないこともあります。照明もないので、車のヘッドライトで撮影しています。当然誰もいません。

昼間なら瀬戸内の島々が見えるのどかな景色のようです。また、庵治町は石の産地です。庵治石といえば、墓石では高級品です。たぶん、この碑もなんとなく庵治石のような気がします。

四国最北端_竹居観音岬

東京で一番高い道路_奥多摩周遊道路 風張峠

2016年8月5日。東京都奥多摩町の小河内神社付近から、檜原村の都民の森を経由して数馬まで、奥多摩周遊道路があります。その途中、風張峠付近に標高1,146mのこの碑があります。

東京で一番高い道路というと、通行料金のようなイメージがありますが、普通に標高の話です。東京で千メートルを超えるところに道路が通っているとは、普通のイメージとはほど遠いです。桜の季節まで雪景色です。最初に通行したときは、「この付近で事故をおこすと、病院に収容されるまで二時間以上かかります。」という運転注意を促す看板が多数ありました。最近はヘリポートができたおかげで、救急搬送は速くなったようです。

カーブは多いですが道幅は十分です。景色もところどころ開けています。都内が猛暑のときでも窓を開けて運転すれば十分な涼しさなので、避暑ドライブには良いです。ただし、日没後は通行できません。

東京で一番高い道路_奥多摩周遊道路 風張峠

静岡県最南端_御前崎

2016年7月24日。御前埼灯台から遊歩道を降りると、駐車場とカフェがあって、さらに海側に北緯34度35分、静岡県最南端の岬の碑があります。

静岡県の最南端は、イメージとしては伊豆半島の石廊崎のように思えますが、わずかながら御前崎のほうが南です。ただし、伊豆半島最南端の碑にも北緯34度35分と書かれているので、本当にわずかです。日本全国で考えれば、北緯も東経もむしろ中心に近いところにあります。御前崎ですが、御前「埼」灯台です。海図では岬のことを「埼」と書くそうです。

道幅も広く、ドライブの途中に寄るような場所です。宗谷岬、潮岬、室戸岬、えりも岬などもみんなそんなのどかな雰囲気です。陸から見ると岬はさいはてですが、海から見ると最も近い場所なのかもしれません。

静岡県最南端_御前崎

日本標準時子午線_明石

2016年1月18日。明石市の国道2号線を歩くと、歩道に花壇とともに、「東経135度日本標準時子午線」の碑があります。この碑の後ろは郵便局になっており、その名も「明石子午線郵便局」です。少し北にある、山陽電鉄「人丸前」駅には、ホーム上に子午線が刻まれています。

日本標準時は東経135度が基準になっています。したがって、0度であるグリニッジ標準時より9時間早い時間になっています。135度は線なので、明石市以外も通過する自治体はありますが、明石市立天文科学館に日本標準時を刻む大きな時計があり、標準時といえば明石となっています。尚、現在の標準時は原子時計で決められており、明石から星を観測して決めているわけではありません。

さいはての真逆、日本の中心ということですが、この碑の前まで来る人は意外に少ないようにも思えます。西日本出身者としてはいつも思うのですが、こうしてみると、東京がかなり東にあることがわかります。

日本標準時子午線_明石

四国最東端_蒲生田岬

2016年1月17日。徳島県阿南市、椿町のほうに車を走らせると、突端が蒲生田岬です。車で行ける突端である駐車場のすぐ先にハート型の大きな碑と、四国最東端と書いた小さな石の碑があります。その先も遊歩道があり、小高い山になっています。階段を150段程度登ると、蒲生田岬灯台があります。灯台の外周も途中まで登れますが、そこには碑などはありません。

四国最東端は、景色はきれいですが、他と比べて特別な場所ではありません。日本全体では、どちらかといえば中心に近い位置にあります。しかも、最近トンネルができて、細い道ながら観光でもなんとか行ける程度になりましたが、ちょっと前までは、レンタカーで行けるような状態の道ではなかったようです。

最東端の碑も最近できたもののようで、証明書などはありません。しかし、混雑はしていませんので、のんびりした旅にはちょうどいいかもしれません。

四国最東端_蒲生田岬

日本本土最西端_神崎鼻

2015年11月29日。長崎県佐世保市(旧小佐々町)の神崎鼻公園の突端に碑があります。突端から少し登った見晴らしのよい地点にも別の碑があります。

長崎は非常に多くの島が存在するので、「本土」最西端といっても西にいろいろ見えます。「本土」とは北海道、本州、九州、四国の四島を指すのでしょうが、橋が架かっていて、車で行ける島がさらに西にあるので、碑がなければ気づかない場所です。このあたりは九十九島の名勝となっていて、たくさんの島が見えるほか、対岸に平戸島も見えます。平戸島やその先の生月島には車で行けます。

小佐々の漁協で、本土最西端を訪問した証明書をもらいました。名前入りの証明書を発行してくれるところは珍しいです。

日本本土最西端_神崎鼻

日本一低い山_天保山

2014年9月17日。大阪市港区にある高さ4.53mの山です。Wikipediaによると、仙台市の日和山が高さ3mで認定されたため、日本で二番目に低い山とのことです。江戸時代の版画では、もう少し高い山のように描かれていますが、現在は、どう考えても山の雰囲気はなく、山頂からおもいっきり天保山大橋を見上げることになります。

とはいえそこは大阪、ちゃんと登山道の案内もあり、登頂証明書ももらえます。山岳救助隊もいるそうですが、出動依頼は今まで0件とか。あたりまえです。すぐ近くに海遊館という水族館があり、もちろんこちらのほうが人気です。高いところに登りたい場合は、地下鉄で2駅いったところに大阪府咲洲庁舎(旧ワールドトレードセンター)があります。高さは256mあり、ここからの眺めは相当いいです。しかし、ビルの現実としては、周辺整備の遅れがひどく、バブル崩壊のような閉鎖テナントの多さ、耐震性の不安など、日本のビルというより、新興国がとりあえず見栄をはってつくったような雰囲気があります。がんばってほしいです。

日本一低い山_天保山

日本最西端_たびら平戸口駅

2014年7月14日。松浦鉄道の駅です。構内に鉄道資料館があり、日本最西端の駅到達証明書を手に入れることができます。2012年2月27日に行った佐世保駅は、JRの日本最西端です。ここは2本のレールの鉄道としては日本最西端の駅です。沖縄モノレールの駅はもっと西にあります。

最西端というより、歴史のある平戸観光の拠点駅ともいえます。ここからさらに西へ、平戸大橋、生月大橋と渡って、生月島の最北端、大バエ灯台まで道はつづいています。平戸島は、長崎出島に移る前のオランダ商館があったことや、隠れキリシタンなどで有名ですが、鄭成功の生家もあります。ここからアジアの英雄が旅立ったわけです。7月14日は鄭成功の誕生日。生誕祭をやっていました。

日本最西端_たびら平戸口駅

日本最北端_宗谷岬

2012年9月24日。二回目の宗谷岬です。ここはライダーが多いですが、平日だったのでさほどでもなかったです。一回目ほど晴れてなく、9月下旬なので夏の服装だとちょっと寒かったです。

マウスを写真の上にのせると、一回目の宗谷岬の写真が見られます。何が違うかというと、二回目の写真は「日本最北端の地」の下に「The Northenmost Point in Japan」の英語が刻まれています。微妙な変化です。本州最南端もそんな感じですが、岬といえるような尖った地形ではありません。

日本最北端_宗谷岬

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